読者投稿の写真が……CB Photo GP!
1993年03月号

なりきる自分に陶酔!?
でも、そ〜ゆ〜気分って、
ヒッジョーに大事です!!

上の写真を見ていただければおわかりのように、
『なりきって……』おります。

三脚を使って、セルフタイマーで撮ったんでしょうか?
いまの時代なら、スマホがあるんで、
簡単にカシャポンッ!と撮影できますが、
1993年当時には、そんなものはありません。

カシオ計算機のデジタルカメラ「QV-10」は、
デジタルカメラの存在と利便性を広く一般に認知させた製品
……と言われておりますが、その登場は1995年。
つまり、当時のひとたちは、フィルムカメラを使って、
自分の写真を撮り、現像してニンマリしていたわけです。

それまでにも、自分の所有者の写真を撮るということはありましたし、
カッコよく撮りたい、キレイに撮りたい……そう思っていたことは、
万人共通の想いでありましたです、ハイ。

しかしながら、CARBOYに投稿してくれた人たちは、
それまでの『キレイなクルマ写真』とは、一線を画したところがありました。

それは……自分、であります。

オーナーであるオレ、持ち主であるオイラ、
自動車税を払っている、所有者たる俺様の存在であります。

オレと、クルマの関わり、想い、のめり込み方、
愛着、手間、共有感。
100万人のオーナーがいれば、100万通りの感情が存在します。

同じ車種、型式であっても、
オレと、このクルマとの組み合わせというのは、
たったひとつしかない……ということですっ。

上の写真は、
CARBOY1986年11月号の
「クルマ好きに贈るCB大図鑑」
という特集のタイトルページとなったものです。

峠道を登りきったパーキングエリアらしきところに
クルマを止めて、ショートホープに火をつける……。
ただただ、それだけの写真であります。

しかしながら、そのために、月曜から金曜まで働いて、
メシ代を節約して、彼女もできなくて……でも、
土曜の夜という『時間』は、夜明け前までの『空間』は、
オレにとって、非常に大切なモノ。

ま、ま、そういったバックグラウンドといいますか、
シチュエーションと言ったらいいんでしょうか、
そ〜ゆ〜モノが、なんとはなしに、伝わってくる
…………ような『気がする』わけです。

人間とクルマ、そして、背景や、人間の動作、所作、
そういうものを撮影したいと思ってくれたんだと思います。

蛇足になりますが、
CARBOYの編集スタッフになったキッカケが、
こういう類の写真だった、というケースが、
非常に多いです。1枚の写真は、
写真にしか過ぎないわけですが、
そのときの『時間』や『気持ち』と
密接に関わっているように、思えてなりません……。



■ 今だから話せる秘話(笑) ■

↑できるだけ、いろんな方に見ていただきたいので、
よろしかったら、お願いします。


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